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  3. 逆流性食道炎の合併症であるパレット食道とは?

逆流性食道炎の合併症 バレット食道について

胃酸が食道に逆流する、逆流性食道炎ですが、そんな逆流性食道炎は、ただ食道がただれるだけで終わることはありません。
早めに治療を行わずに放置してしまうと、次に、バレット食道という合併症を発症します。

バレット食道とは、食道にダメージが蓄積し続けた結果、食道が胃液から食道本体を守るために、食道そのものの材質を変えてしまうことを指します。
通常食道は、扁平上皮と呼ばれる上皮で作られていますが、胃酸を受け続けた結果、胃酸のダメージに強くなるように、胃腸と同じ上皮、円柱上皮と呼ばれる上皮になるのです。
一見何の問題もないように感じるかもしれませんが、胃の上皮は非常にデリケートで外的刺激に弱く、食べ物を食べたり、空気を吸うたびに、敏感に反応してしまいます。
その結果ダメージが蓄積し、バレット食道となった部分は、食道がんへと発展していくことがほとんどでしょう。

バレット食道は食道がんを発症するケースも多い

バレット食道を放置するとこのように、食道がんへと悪化してしまう可能性が高くなります。
食道がんは致命傷となる非常に危険な病ですので、何としても、バレット食道の段階で、阻止をしなければいけません。

バレット食道は、逆流性食道炎を治し、胃酸からのダメージを受けなくなることで、自然と元通りの上皮に変化していきます。
その為、一刻も早く逆流性食道炎を治すことこそ、食道がんを防ぐ道であるといえるでしょう。

バレット食道になってから食道がんに悪化するまでは、そう時間がかかりません。
可能な限り、逆流性食道炎の段階で症状を改善して、バレット食道になることそのものを防がなければいけないといえるでしょう。

一刻も早い逆流性食道炎の治療を行いましょう

逆流性食道炎は、投薬治療を行うことで症状が改善していくことがほとんどです。
ですがその他にも、日常生活のケアも欠かすことが出来ないでしょう。

特に気を付けなければいけないのが、食生活です。
アルコールの過剰摂取や喫煙、食べ過ぎ飲みすぎカフェインの摂りすぎも、胃酸を大量に発生させやすいため危険です。
胃酸を出来るだけ出さない、体に優しいおかゆや野菜ジュースなどを中心に生活をしていきましょう。

また、ベルトで体を強く締めたり、うつ伏せで眠ることもご法度です。
腹部を圧迫するような行動、体制を避けるようにして、胃酸の逆流を防止することも、防止策としては非常に重要になります。

このように、投薬治療の他にも、日頃の生活において気を付けるべきことはたくさんあります。
バレット食道を発症して食道がんに陥らないためにも、ケアを欠かさずに行い、治療をスムーズに行いましょう。