【サイト紹介】逆流性食道炎ナビ

逆流性食道炎にターゲットを絞ったおまとめサイト

このサイトは、逆流性食道炎に関する数多くのブログやHPをまとめて掲載したサイトです。
見やすさよりも、逆流性食道炎に関する記事を広範にまとめて紹介することで、逆流性食道炎で悩む方にそれぞれピッタリくる情報を提供しようという趣旨が感じられます。

おそらく逆流性食道炎の記事を集めたサイトとしては最大級であると思われます。
集められているブログやHPの内容の多くは逆流性食道炎の患者さんやドクター監修のモノですが、内容の正否は定かではありません。

様々なユニークな投稿―アイスクリーム編―

アイスが好きな患者さんのブログには次のような涙ぐましい記載がありましたので概要を紹介します。
夏暑くなると甘くて冷たくておいしいアイスだけど、逆流性食道炎の患者には悪影響を与えてしまいます。
それでもどうしてもアイスが食べたい逆流性食道炎の患者さん向けに、何とかしてアイスを食べる方法を考えたのだそうです。
その方も食道炎の患者さんで、自ら思いついた方法で2年ぶりにアイスを食べました。
ただし、冷た過ぎたり、熱過ぎたりする飲食物は、胃に刺激を与えて逆流性食道炎を再発させやすいため、十分に症状が落ち着いている人だけにしましょう。

この方が勧めるアイスの食べ方は、アイスを食べる際に胃が冷えてしまうこと防ぐために、温かいお湯を用意してアイスを一口食べて胃に流し込んだら、すぐに温かいお湯を飲むのだそうです。
これを繰り返しながらおいしくアイスを食べても胃を冷やし過ぎないことが可能になったそうです。

注意点を2つ挙げられており、1つ目はゆっくりアイスを食べることで、アイスが溶けない内にと慌てて食べると胃を冷やしてしまうので、あくまでもゆっくりペースが重要とのことです。
ポイントは、アイスをスプーン1杯口に運んだら、口の中で溶けるのを楽しんで飲み込むことです。

2つ目は、連日でアイスを食べない事で、症状が再発しないからと油断をしてはいけません。
逆流性食道炎は自覚症状が消え治ったと思ってもまだ異常がある場合が多いので危険は避けましょう。
具体的には、出来るなら7日に一度、最低でも中2日以上は空けた方が良いそうです。

様々なユニークな投稿―アルコール編―

逆流性食道炎になったら、直ちに飲酒を辞めなくても良いとする記事もありました。
その根拠は、習慣的に飲酒をしている方が急に飲酒をやめると、ストレスを抱えてしまうリスクの方が大きいというものです。
つまり、日常の仕事や人間関係で蓄積されたストレスを飲酒行為で発散していた方が、急に飲酒をやめるとストレス発散方法がなくなり、他の病気のリスクが生じるというのです。
そこでこの方は、急に断酒をするのではなく少しずつ酒量を減らしていくのが身体的にも精神的にもベストだと言います。

【サイト紹介】サワイ健康推進課

沢井製薬株式会社が運営する健康推進情報発信サイト

1929年創業の古い製薬会社で、従業員数約2,500人のジェネリック医薬品に強い製薬会社です。
ジェネリック薬品は新開発のクスリと同等の有効成分で構成され、品質や安全性に関してさまざまな基準を満たしたクスリで、効き目が新薬と同等と認定を受けたのち発売が認められます。
他のクスリがベースと出来るため、開発から発売までの期間が大幅に短縮され、その分コストが安くつくので、価格も抑えることが可能です。

また、飲み安い様に、大粒で飲みにくいタブレット剤を小型化したり、コーティングして苦みを感じなくしたり、工夫がされています。
クスリ代も含め医療費は、患者が医療機関で負担する額以外に「税金」や「健康保険料」が投入されており、国の財政支出を軽減するため、ジェネリック医薬品の使用が奨励されているのです。
このジェネリックを処方してもらうには、かかりつけ医師やくすりを処方してくれる薬剤師に相談すれば、可能であれば処方してもらえます。

沢井製薬が運営する健康情報発信サイト

沢井製薬が運営する「健康推進課」サイトは、特定の疾患についてではなく広く健康全般の情報が記載されています。
構成は大きく6つに分かれており、月別テーマ、差が付く健康の話、カラダの豆知識、おばあちゃんの知恵袋、ズボラ健康法、健康応援レシピの6つです。

月別テーマでは、毎月一つのテーマを設定して、健康に役立つ情報が提供されます。
例えば12月のテーには「咳」が取り上げられており、風邪だと思っていても長く続き風邪じゃないかもと思ったときに役立つ情報が提供されています。
咳が長く続いたとしても風邪がすっきりしない、と思う人は多いものです。
風邪の多くの原因はウイルスによるもので、増殖力を勘案すれば2週間以上生きられませんので、それ以上に継続する咳は風邪ではない可能性が高いです。

1週間目でも何日も安眠出来ないほど激しい咳が出るケースは、風邪以外の疾病の可能性が疑われます。
肺がんや心不全等の命にかかわる重大な疾病の可能性も否定できないため、専門医の受診が望まれます。

また、直ちに重大な疾病ではありませんが、近年増加傾向を示す疾病に咳ぜんそくがあります。
これは気管支ぜんそくの前段階の症状で、放置すると約3人に1人が気管支ぜんそくを発症するとされ、そうなると完治が困難で亡くなる方も少なくありません。
咳ぜんそくであれば、早期に受診して早期に治療したい疾患です。

昔ながらの健康の知恵を伝授するおばあちゃんの知恵袋

ここでは古くから伝えられていて、現在でも有効な健康に関する知恵が紹介されています。
例えば、身近な食材でできる薬酒のコーナーでは、お酒と健康の関係に触れながら、ニンニク酒、クコ酒、青じそ酒の作り方とその効用などについて説明されています。

【サイト紹介】胃のサイエンス

製薬会社が運営する胃のトラブルに特化したサイト

運営するエーザイ株式会社は、1941年に設立された歴史の古い国内の大手製薬企業で業務内容は医薬品の研究開発、製造、販売加えて輸出入を手掛けます。
連結での従業員数は10,000に及び、イギリス、アメリカ、ドイツをはじめ世界各国に拠点を構えます。
「胃のサイエンス」はそのエーザイが運営する胃を専門に扱った、分かりやすくて詳細な、ためになる珍しいサイトです。

このサイトの構成は大きく分けて5つのパートからなります。
1つ目は「今すぐ知りたい!胃の症状と対策」、2つ目は「知っていると安心!家庭の胃学」、3つ目は「知ってびっくり!胃の世界」、4つ目は「胃ぐすりトピックス」、5つ目は「自社の胃ぐすり情報」となっています。
ここでは2番と3番にスポットを当ててみてみましょう。

知っていると安心!家庭の胃学のページ

このページはさらに3つに分かれており、1.胃の不快症状の原因を探る2.胃ぐすりの正しい飲み方・選択法3.胃ぐすり成分辞典です。
「胃の不快症状の原因を探る」では、胃の働きについての解説に始まり、胃を不快にさせる原因、胃に影響を与える要因、胃にいい生活などが解説されます。

胃にいい生活では、食事編と生活編に分かれてアドバイスがされています。
食事編での解説を例に挙げると、規則正しい食事が強く推奨されており、朝食を抜くと胃が空の状態が続き胃を痛める要因としています。
2回の食事で1日分を摂取するため1回の摂取量が増加し、それも胃の負担を増やします。
就寝前の食事は好ましくないため、晩御飯が遅くならざるを得ないときは夕刻に何かを口に入れることが勧められています。
また食事はゆっくり良く噛んで腹八分目の重要性が説明され、早食いが胃にダメージを与える事やエアを飲み込むためゲップの原因になるそうです。

良く咀嚼して消化酵素を含む唾液と混ぜ併せて飲み込むことがポイントだそう。
また、食べ始めて満腹感を得るまでには時間差が生じるため、早食いのケースでは食べ過ぎて肥満に繋がりやすいそうです。
アルコールが胃に与える影響では、胃粘膜にダイレクトにダメージを与えるのみならず、胃酸の分泌を促し胃の内壁に悪影響を与えるため適量を遵守することが必須との事。

知ってびっくり!胃の世界

こちらも「胃と暮らしとのワンポイントアドバイス」や「胃ラーニング」など漫画形式やクイズ形式なども交え、分かりやすくアドバイスされています。
ワンポイントアドバイスの1つの例を挙げると、胃年齢と胃の機能の変化として、胃は実年齢に伴い変化が現れこれを胃年齢と呼ぶのだそうです。

胃は年齢による影響を受けやすい臓器で、年令とともに衰え最初に胃の粘膜が萎縮し、強い酸を含む胃液や酵素から胃の内壁を保護する機能が弱まり、さまざまな刺激を受けてしまうのです。
胃の運動機能自体も能力が衰え、胃の中に消化中の内容物が長くとどまることで、さらに胃に刺激を与え、不快感の原因となるそうです。

【サイト紹介】アステラス製薬|なるほど病気ガイド

製薬会社の合併で設立された大手製薬会社が運営

アステラス製薬は、従業員数約17,000人を抱える国内の大手製薬会社です。
2005年に旧山之内製薬と旧藤沢製薬の合併により誕生しました。
このアステラス製薬は、その業務上社会的な責任を果たすために、公式ホームページにおいて「なるほど病気ガイド」を運営しています。
なるほど病気ガイドでは、さまざまな疾病について、症状や検査・治療法等が詳しく掲載されており、症状から病名を知ったり、対応法を学んだりの参考と出来ます。

なるほど病気ガイドによる逆流性食道炎の解説

逆流性食道炎の診断に当たっては、患者への問診や内視鏡検査等で確認することで行われます。
問診の際に、胸やけなど消化器系の違和感を持つときは出来るだけ、違和感を覚える頻度やタイミングなどを正確にしっかり伝えることがポイントです。

胸やけの診断には詳細な問診で症状を的確に把握することが重要なため、具体的な問診項目は診断するために特別に作成された世界共通のユニバーサルな形式の問診票もあります。
胃カメラを用いる内視鏡検査は、口あるいは鼻から挿入して、モニターに映し出される画像を見ながら、粘膜の状態が観察されます。
びらんや潰瘍などの異常はないか、重症度はどの程度かが把握できます。
重症度の判定に当たっては、食道内壁粘膜の色の変わり具合、びらん・潰瘍の大きさなどで判定する方法が主に使われます。

異常が悪性か否かを調べる組織の検査

食道内の異常が逆流性食道炎を原因とするものか、がん等他の悪性の疾患によるモノか判別が困難なケースでは、内視鏡検査のときに食道の病変部分の組織を採取して組織学的検査が実施されます。
胸やけの症状が見られても内視鏡検査においては特段の変化が見つからないケースや何らかの影響により内視鏡を使用した検査が不能なケースでは、PPIテストによる診断法が用いられます。

実際の疾患治療に対して用いられる胃酸の出過ぎを阻害する強力なクスリ(PPI)を1週間にわたり試験的に服用して、効果の有無を観察する検査法です。
その結果、症状が改善するときは、逆流性食道炎などの可能性が疑われると診断されるのです。

逆流性食道炎が引き起こすさまざまな症状

逆流性食道炎では胸やけ以外にも酸っぱい胃液を含む液体が口まで戻ってきたり、日中に倦怠感を感じたり、等様々な症状が現れます。
ケースによっては食道に炎症が起こったとしても、特に症状を感じず、違和感さえも覚えないケースもあります。

主な症状を上げてみると、
1.胸やけ・呑酸の症状は強い酸性の胃液を含む胃の内容物が食道に戻ってきて、胸部周辺に焼ける様な違和感を覚え、ひどい時にはその液体が口まで戻り、ゲップとともに喉が焼ける様に痛むこともあります。
2.胸がしまる様な苦しい痛みを生じる事もあります。
3.咳・喘息の症状が現れる事があり、原因は胃から上がってきた胃の内容物が、喉や気管支を刺激たりして生じる症状だと言われます。

【サイト紹介】胸やけ・呑酸.jp

むねやけの具体的な症状と規定

日本食道科学会が規定するむねやけは、むねが焼ける感じあるいは痛みを伴う不快感や違和感を指します。
この症状が生じる原因の可能性のある病気の代表的な疾患として胃食道逆流症が挙げられます。
これは食物を消化する強い酸を持つ胃酸等を含む消化中の胃の内容物が逆流する事によって引き起こされる疾患です。

胃はもともと自ら強い酸を分泌するため強い酸から自己の胃壁粘膜を保護する必要があり、その機能を有しています。
ところが食道は強い酸が通ることが想定されておらず、同種の保護機能を持ちません。
そこで、胃の内容物が食道に戻らないように、飲み込み時以外は胃と食道の間は筋肉で固く閉じられて、何も通れなくしています。
この機構の働きは素晴らしく、通常であれば人は逆立ちをした際も胃の内容物が逆流しないように強く閉じられているのです。

主な症状と簡易な判断

この疾患の症状を例えると、みぞおちの痛みや食後の胃もたれ感と感じられる方が多いようです。
一般的に胸やけは、甘いスイーツを食べ過ぎた場合や辛い刺激物を食べ過ぎた場合に生じやすいです。
これらが要因であるケースは時間が経てば違和感がなくなるため問題はありません。

しかし、日常的に慢性的に生じる胸やけは疾患である可能性が高いため、病院の受診が求められます。
疾患である場合、喘息に似た発作やセキ込み、喉の炎症や心臓の痛みを伴うケースも報告されています。

効果的な検査と診断

日常的な胸やけ症状を自覚したケースは出来るだけ早期に消化器科の受診をしましょう。
疾患の診断・評価のためには自己申し立て式のアンケート等が活用されています。
また、実際にクスリを試しに飲んで症状が薄らぐかどうかを観察するテストも用いられます。
この検査のために飲むクスリは、強力な酸分泌抑制作用を持ったクスリですが身体的な負担はなく、簡易に試すことが出来、費用も安いです。

クスリや食事療法での治療

内科的治療の最初の選択肢に挙げられるのは投薬治療で、コスパに優れるPPIが投与されるケースが多いです。
同時に煙草、お酒、炭酸飲料等を控えることで改善が見られる事もあります。
投薬等で改善しない場合は、腹腔鏡視下での手術が必要となることもあります。

受診の前に胸やけが気になったらサイトを利用して経過を記録

上述の通り、受診時に検査した後に疾患が判明して治療となりますがその期間を縮めるために役立つサイトに、「胸やけ・呑酸.jp」があります。
過去1週間以内に感じた自覚症状について事前にアンケートシートを作成してPDFで印刷して医師に見せるべく持って行けたり、空欄のまま保存できたり、近くの病院を調べる事ができたりと、便利に使えます。

「症状チェック」ってどんなアプリ?

iPhoneで使える無料の健康チェックアプリ

このアプリを無料でダウンロードして活用すれば、最近、健康上気になる部位と症状をもとに「はい」「いいえ」で答えるだけで、想定される病気や要因、対応策を簡単にチェックする事が可能です。
何となく体調が優れないけど病院にかかる程ひどくはない、あるいは病院にかかる時間が取れない、というときに力になってくれる便利なアプリです。

大丈夫とは思うけど、何かあってからでは遅いというケースも多いもので、気になったら気軽にチェックできる点がうれしいおススメのアプリです。
このアプリに収録された症状や原因、自分でできる対応策は「新赤本・家庭の医学」に基づいた信頼性の高い情報なので安心です。
気になる症状が生じた部位をタップしますが、大まかな部分をタップすればより詳細な選択が可能となります。
右上にあるボタンを押し目次一覧から選択して進むことも出来ます。

チェック履歴機能を持っておりこれまでにチェックしたデータが保存されているため、以前どういうアドバイスを受けたっけ?と、悩む必要もなく一発で表示が可能です。

具体的な使い方

例えば首や肩が痛いケースでチェックを進めると、肩や腕を動かすときに痛みが出て動作が制限されますか?との問いにこたえて、考えられる原因と対応策が表示されます。

具体的には、外傷も肩の動きにも関係なく痛めば、大動脈や心臓に関する疾患の恐れがあるとして循環器科の受診を勧められたり、不自然な姿勢や肩を動かしたときに痛むなら、一時的であると考えられしばらく様子を見るようにアドバイスされたりします。
また、食事や飲酒の後に痛む場合は、急性膵炎などの恐れがあり、対策として消化器系内科の受診を勧められることもあります。
全く予想外のアドバイスもあり、とても参考になるアプリであることが分かります。

使い方は人それぞれ

このアプリは無料でダウンロードして使え、スマホで空いた時間に必要に応じて開けますので、いつでもどこでも気軽に相談できる「かかりつけ医」といった使い方が出来ます。
「はい」「いいえ」と質問に答えるだけで、時間も手間も不要で、面倒臭がらずにサっと調べることが可能です。
簡単に症状を診断出来るのみならず、詳細に原因と対処法をアドバイスしてくれるため多忙で病院に行けなくてもセルフケアで対応できることも見つかりそうです。

オマケに内科、外科を問わず全ジャンルに対応してくれることも心強いです。
しかし、もし該当しそうな病気が見付かれば早期に受診することが必要です。
本来、身体に異常を感じたときは病院を受診して見てもらうのが基本で、このスマホでのチェックはあくまでも簡易な診察のアドバイスなので、チェックで満足することなく早期の受診が必要です。

「胸やけ・呑酸ノート」ってどんなアプリ?

胸やけや呑酸の原因となる逆流性食道炎

口から摂取した食事は食道と呼ばれる管を通って胃に送られるのですが、普通の状態では一方通行で胃から反対方向には戻りません。
この食道と胃の間は筋肉で閉じられており通常は通れず、食物を飲み込むときだけ開いて通れるようになります。
胃の中は、食物を体内に吸収できる状態まで溶かすために、酸性度の強い胃酸と消化酵素を含んだ胃液が出されています。
この胃液の働きにより、たんぱく質でもお粥程度の固さまで分解して、小腸で吸収出来るようにしています。

胃は自ら分泌するこの強い酸から粘膜を守る必要があるので、防御機能が備わっています。
ところが食道は、強い酸の影響を受けることを想定していないために酸からの防御機能を備えていません。
何がしかの要因で強い酸性の胃酸が食道に流れ込むと、食道粘膜は強い酸の被害を受けてダメージを受け炎症を起こしてしまうのです。
さらに、胃酸により活性化が促されたたんぱく質分解酵素も同時に食道にダメージを与えます。

このような胃から食道への逆流が何度も起きると、食道の粘膜は大きなダメージを受け、潰瘍が出来たり胸やけ等の不快感を生じたりするのですが、これを逆流性食道炎と呼びます。
この逆流性食道炎を起こすと、夜ぐっすり眠れなかったり、一日中なんとなくけだるかったりと、日常生活に支障をきたすケースさえあるのです。

クスリで治療できる逆流性食道炎

逆流性食道炎の治療は、胃酸の分泌量を少なくして逆流を防止し、食道の炎症を抑える効果を目指して行われます。
治療でよく投与されるクスリは、酸の分泌量を少なくする作用のあるPPIやH2ブロッカーと呼ばれるクスリです。
PPIは、胃壁細胞にある酸を出す最終段階のモノに結合してダイレクトに胃酸の分泌量を制限し少なくします。

一方のH2ブロッカーは、胃酸を分泌する3つの化学物質の内、特定のモノと一体化して胃酸の分泌量を少なくします。
この治療は継続することが大事で、自覚症状が消えても、潰瘍がまだ残っているケースが多いと言われますので、自分の判断でやめないようにしましょう。

治療を支援するアイフォンアプリ「胸やけ・呑酸ノート」

このアプリは、アイフォンで使える無料のアプリです。
いくつもの機能を持っているのですが主な機能を紹介すると、ホーム画面の胸やけ・呑酸カレンダーは、症状チェックとお薬チェックの機能があります。

症状チェックは「胸やけ」「呑酸」等の自覚症状の有無を簡易に記録保存が出来て、管理に役立ちます。
気になる症状も記載出来て、次回の通院診療時の参考とすることが出来ます。
また、おくすりチェックでは処方されたクスリを登録し飲み忘れることがないよう警告音の設定も可能です。
まだ診療を受けていない方も十分に有効活用できる機能に「胸やけ」「呑酸」注意報機能があり、「胸やけ」「呑酸」症状で悩む人が何人ぐらいどういうシーンでいるのかがすぐにわかり、1人で悩む必要がなくなります。

【おすすめ病院】北里大学北里研究所病院

研究所と学校法人の統合で新たに開設された病院

東京都港区白金にある大規模な病院で、もともとの病院の開設年は1954年と古いのですが、北里学園と同研究所が合わさり2008年に開設されています。
この病院の歴史をさかのぼると、福澤諭吉のサポートを受け北里柴三郎が開いた本邦初であった結核専門病院に行き着きます。
慶応大学医学部と関係が深いのはこのことが理由で、北里は慶応大の初代医学部に就任しています。

その後開設年とされる1954年に記念事業として付属病院を開設し、総合業院へと発展をして今日に至っているのです。
現在の病院は医師約70名、看護師約260名を始め、スタッフの総数は約560名にも上る規模を誇り、病床数も270床を数えます。
そのうち治験病床に60床が当てられており、新薬開発のための社会的責任を担っていることがうかがわれます。
標榜する診療科は、内科はじめ、眼科、耳鼻咽喉科に至るまで幅広く30以上の科を擁しています。

紹介状がなくても受診は可能

大きな病院を受診するには、紹介状がいるのではと心配する方も多いと思いますが、紹介状がなくても受診可能です。
ただし、そのケースは選定療養費名で3,000円が別途必要となります。
紹介状があるケースでは、選定療養費が不要となるのみならず、紹介医院との情報共有で不必要な検査等の重複がなくなり、経済的にも身体的にも負担が少なくて済みます。

出来る限り、現在通院中の医療機関に申し出て紹介状を出してもらえるようにしましょう。
なお、通院中の医療機関が北里研究所病院とタイアップしていなくても構いません。
また、北里研究所病院は原則として予約制が採られており、初診であっても予約をするようにしましょう。
診療科が多くどの科で診てもらえばよいか不明なときは、総合案内で相談すれば的確に指示してくれます。

豊富な人間ドックのコースが用意

北里研究所病院は充実した人間ドッグの各種コースがあり、その特徴として、臨床の第1線で活躍中の医師が担当することやオプション検査も充実している事、異常が見つかれば円滑に診察に移行できること等が挙げられます。
また、病院とは思えないようなくつろげるスペースが用意されている点も魅力です。

日帰りドッグ(60,000円)、1泊2日ドッグ(79,000円)ともに消化器系の検査は含まれていますが、胃カメラは含まれておらず3,000円のオプション扱いとなります。
しかし、せっかく検査を受けるのであれば胃カメラは受けておくべきでしょう。
婦人検診も充実が図られており、子宮頸がん検診や乳がん検診を組み合わせてさまざまなコースが用意されます。
最近、日本での乳がん患者数は急速に増加していますが、これは早い発見で早期に治療を始めると生存率が期待出来るため、定期的な検診が望まれます。

【おすすめ病院】虎の門病院

国家公務員共済組合の病院として設立

設立は昭和33年と古く、国家公務員や家族の加入する共済組合の中央病院の位置づけで東京都港区虎ノ門に造られました。
あの中央官庁が集まる官庁街のほど近くに作られたというのもうなずけます。
病床数は868床で、平成28年度平均の1日平均患者数は入院患者数が約750人、外来患者数が約2,800人と大規模な病院です。
病床は常にいっぱいというわけではありませんが、利用率が約87パーセントと高くなっています。

開院当初から診療科は専門分野別にけられていて、それぞれの科で専門医が担当しており、高度な医療の提供を目標にしています。
現時点では本院37科、分院25科という大編成の診療体制が取られており、さらに、科間での連携を密にした協診により医療分野の分化と統合を円滑に進め、集中的にハイレベルの医療の提供を目指しています。

中央の大病院ならではの特色

医師の教育のための医学教育部を設置し、厚労省の研修指定病院としての重要な役割を担っています。
また、ハイレベルな診療に対応するため、技術を駆使してあらゆる難度の正確な検査が迅速に出来る体制が取られています。

特筆すべきは治験センターで、新しい医療技術の発展には、一般化する前の実験的治療いわゆる治験が必要ですが、これに積極的に取り組み社会の要請にこたえている点です。
治験は国の認可前の医薬品等を試験的に使う事ですが、経過観察など重要で慎重に行わなければいけないので、大変な時間と労力を要しますが、件数では年間40件程度の治験を行っています。

胃や腸については消化器系内科が担当

37もの診療科があると胃・食道・腸などの担当は何処かわからなくなりそうですが、この担当は消化器系内科です。
消化管は、口から肛門まで全長が約9メートルにもよぶ管状をしています。
この消化器系に腫瘍や潰瘍、炎症等のダメージが起きるとその部分の病気のみならず、逆流性食道炎等の他の部位にも疾患が派生します。
そのため胃痛、胸やけ、胃のもたれ等消化器に関連する違和感にとどまらず、原因の分かりにくい食欲不振として現れる事も珍しくありません。

この様なケースは症状から病気を特定することは困難で、内視鏡やCT、MRIといった機器を駆使した検査をしてトータルに判断しなくてはいけません。
特に、近年の内視鏡技術の発達は目覚ましく、カプセル内視鏡等をフルに活用すれば、痛みを感じることなく消化器全体を検査でき、早期発見の確立も上がっています。
食道癌、胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍は早期に発見できれば完治が可能ですが発見が遅れると命に影響を与えます。
チョットでも気になる症状があらわれるケースは自己判断で安心せずに、専門家の意見を聞くべきです。

【おすすめ病院】豊中緑ヶ丘病院

平成27年に新築移転された新しい施設

大阪府豊中市にある病院で、開設されたのは平成21年ですが、病床増の需要にこたえるため平成27年には新築移転されました。
アクセスも良く、公共交通機関を利用するケースでは大阪モノレール「少路駅」下車徒歩1分、車利用のケースでは中央交差点「少路交差点」より一つ目の信号を右折、300m先を左折後直進します。
現在の病床数は、60床で一般急性期が30床と障害者病棟30床が用意されます。

診療科は多く、外科、消化器外科、内科、こう門外科、人工透析内科、皮膚科、リハビリテーション科などで専門医が診療を担当します。
この病院のモットーは地域医療の活性化の一翼を担うことが掲げられており、救急医療への対応も検討されています。
リハビリ科も増設・充実が図られ大学病院の医師等、幅広いネットワークを作り、専門科を持つ病院との連携を進めています。

その一方で、地域の小規模な診療所やクリニックとも連携をとって大学付属病院などの大きな病院との中間にポジショニングされる立場で「地域の病院」として信頼されるのです。
透析治療と内視鏡検査は特に充実が進められ、専門的見地から処置や助言などのサポートを行ってくれます。

充実した内視鏡センター

病院の敷地内に新たな独立部門として専門医が配置された内視鏡センターが整えられています。
従来の内視鏡検査は苦痛を伴う事から、患者にとりきつい面があり、抵抗感があるものでした。

ところが近年では、医師の技術の進歩、検査機器の進歩が目覚ましく、短時間で苦痛を感じずに済む楽な検査となりました。
機器・治療・医学の一体となった進歩で、従来手術でしかわからなかったことが、簡単に内視鏡検査で可能となったのです。

日本人に多い消化器系がんも早期発見・早期治療で完治可能

胃癌は、粘膜にできた癌が固って「イボ状」に盛り上がります。
このがんがどの程度胃壁の内側に進行しているか、どの程度の大きさに達しているかによって診断や治療法が変わってきます。
この胃癌が進みリンパ管や血管に入ってしまうと血流等で、離れた別の部位に運ばれて発症し、転移してしまうことになります。
大腸がんも同様に粘膜から発生し、数ヶ月あるいは数年をかけて進行していきます。

原因はさまざまで、環境要因であったり遺伝子の異常等だったり、ポリープが悪性となったりして発生します。
どちらも日本人の死因の多くを占めるがんの中でも、上位に入るものでとてもこわいのですが、早期に発見できれば完治が可能な病気です。

症状が現れていないから、きつい検査は嫌だと拒否することなく積極的に内視鏡検査を受けて、健康を保ちましょう。
平成28年の内視鏡検査実績を見ると、上部消化管が約1800件、下部消化管が約1200件と実績も豊富です。