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  3. 逆流性食道炎と鍼灸治療

東洋医学

近年、日本国内で逆流性食道炎の患者数が増えています。
これは、食生活の欧米化、生活習慣の乱れ、ストレスといった原因もありますが「逆流性食道炎」という言葉が浸透したことで自分も逆流性食道炎だと認識する人が増えたことも理由の一つにあります。

食生活を改善したり、姿勢を正したり、喫煙や過度のアルコール摂取を控えることで少しは症状が緩和できますし継続して行えば完治することもできます。
ただしこのような生活習慣の改善による治療は効果が出るまで時間がかかりますし、長期にわたって取り組む必要があるため、少しでも早く症状が緩和するように投薬治療を行う人が多いです。

しかし、投薬治療も副作用が出る人もいますし、薬を飲むこと自体が嫌いな人、薬を飲まず治したいと思う人、病院に行く時間がなかなか取れない人もいて、可能であれば投薬治療を避けたいと考える人もいます。
そこで、最近注目されているのが漢方薬や鍼灸といった東洋医学での治療です。

鍼灸での治療

東洋医学というと、漢方や鍼灸での治療が有名です。
一昔前には少し怪しいと思われて避けられてきましたが、最近では自分の持っている自然治癒力を高める治療法として注目されています。
漢方薬は西洋医学に比べて副作用も少ないですし、自分の体の中から状態を改善していくことも人気の理由です。

鍼灸治療では、逆流性食道炎によく効くツボに鍼を刺して治療を行っていきます。
治療後は胸焼けやげっぷといった症状が減ることを実感できます。
消化器の機能を改善したりホルモンの分泌を良くしたりという効果があり、体を正しい状態に導いてくれるのです。

ただし、西洋医学と異なり速攻性があるものではないです。
鍼灸治療と並行してアルコールの量を控えたり禁煙を行ったり、腹八分の食生活やよく噛んで食事をすることなど、生活習慣も改善することが大切です。

鍼灸院の選び方

鍼灸院は通い慣れていない人も多いので鍼灸院選びも大切です。
まずは、必ず免許証を持っているのか確認をすることです。

最近は減りましたが中には無免許で営業しているところもあるためです。
一般的には待合室や目につくところに免許証が掲示されていますが、万が一免許証の掲示がなかった場合には受付や鍼灸師本人に確認をとります。

次に大切なのが衛生管理です。
最近の鍼灸治療は使い捨ての鍼が使われるので感染症の心配はないです。

しかし、昔ながらの鍼灸院やこだわりのある鍼灸師は今でも同じ鍼を用いていることがあります。
そのような際には鍼の消毒がきちんとされているのか確認します。

残念ながら鍼の消毒風景を自分の目で確認ができないことが一般的です。
そこで、施設の清潔さや鍼灸師に直接確認することで鍼の状態で確認をすることになります。

最後に、通院するならば鍼灸接骨院や鍼灸整骨院という整体とセットになっている鍼灸院よりも鍼灸専門の鍼灸院を選ぶようにします。
これは保険の関係でセットでの営業形態をとっているところもあるのですが、やはり鍼灸を専門に扱っているところのほうが安心度・満足度は高いためです。