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  3. ストレスによる逆流性食道炎について

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体に影響する

ストレスとは、何らかの不快な刺激によって心身に生じる反応のことです。
騒音や対人関係での葛藤や仕事でのプレッシャーなど、その人が不快と感じるものであればストレスの原因となります。

私たちの生活で大小の差はあっても必ずストレスの原因となるものはあるものです。
道路が混雑していていつもより通勤に時間がかかってしまったり、道を歩いていて人がぶつかってきたり、といったその場でイライラが収まるようなものから日常的に上司から嫌味や小言を言われたり、仕事で成果を出さなければならなかったりノルマがあったりといった継続してストレスの原因となるものがあります。
このようなことはストレスとして、体の中で反応を起こし自律神経や副腎皮質ホルモンのバランスを乱します。

ストレスでの刺激は体全体の様々なところに作用するため、ストレスによって起こる体の反応も体の様々なところに起こります。
難聴であったり、血圧の上昇や低下、胃痛や下痢など人によってストレスの内容もその症状の重さも様々なものがあります。

逆流性食道炎とストレス

ストレスによって引き起こされる病気というと胃潰瘍や過敏性腸症候群が有名ですが、逆流性食道炎もストレスの影響を受ける病気の一つです。
一般的に強いストレスは胃腸に影響を与えることが知られています。
胃潰瘍や過敏性腸症候群が有名な病気ですが、胃痛や吐血、嘔吐、便秘や腹痛、下痢といった症状を引き起こします。

ただし逆流性食道炎については、胃の状態が悪化するからといってストレスによって胃液の逆流も起こりやすい状態になるわけではないのです。
食道粘膜が胃酸に対する感受性が高まってしまうために、少しでも胃酸が逆流するだけで食道粘膜が普段以上に過剰反応して強い胸焼けを起こすようになるのです。
ですから、ストレスが直接的に逆流性食道炎を起こすというよりは、逆流性食道炎の人がストレスを受けると症状が悪化することが多いという考え方の方が適切です。

ストレスを軽減する

日頃ストレスのある人にストレスをなくせというのは難しいことですし逆にそのことがストレスの原因になってしまうことがあります。
ストレスのある環境だからといっても、仕事や今の居住地、生活習慣を変えることはなかなかできないものです。
そこで、まずは少しでもストレスを軽減できる生活を心がけてみることが必要です。

睡眠不足は仕事でのミスの原因や精神的に不安定な状態になること、疲れが取れないことで体調不良になることでストレスを増やすことになってしまいます。
少しでも質の高い睡眠が取れるよう、湯船につかったり早めに夕食をとったり寝る前にはスマートフォンやパソコンを触らないといったことを心がけるだけでも違うものです。