逆流性食道炎が若者に増加しているのはピロリ菌が理由?
逆流性食道炎は近年、10代から20代の若者を中心に発生している病気として知られています。
逆流性食道炎はイメージ的に中高年に起こるイメージが強い方も多いかと思いますが、実はそんなことはないのです。
若者は、なぜ逆流性食道炎を発症しやすくなっているのか。
その原因は、ピロリ菌の保有率が原因とされています。
ピロリ菌は、悪玉菌として体内に巣くい、胃炎や胃がんを発症させるリスクが高くなる恐ろしい菌として知られています。
食べ物の衛生環境が良くなかった一昔前までは、このピロリ菌を保有している人が多く、体内から減らすケアをする人が現代でも少なくありません。
現代の食事の衛生環境は非常に優れており、ピロリ菌どころか、チリ一つ混入することすらないのではないかというほど、安心で安全な食事を食べることが出来ています。
その為近年の若者には、体内のピロリ菌保有者がほとんどいないとさえ言われています。
ですがこのピロリ菌には、胃酸の分泌を抑える働きがあることが分かっています。
その結果、ピロリ菌の保有量が多い中高年は逆流性食道炎にかかりにくく、保有量が少ない若者が、逆流性食道炎を発症するという事態が起きてしまったのです。
ピロリ菌はいない方が良い!だけど逆流性食道炎は治したい…
胃がんをはじめとしたリスクを考えても、ピロリ菌は体内にいない方が良いに決まっています。
ピロリ菌が体内にいなくても、逆流性食道炎は治す方法がありますので、安心をしてください。
まずは、逆流性食道炎をなぜ発症しているのか、原因を突き止める必要があるでしょう。
発症原因として若者に多いのが、暴飲暴食、喫煙、コーヒーの飲みすぎ、不摂生、運動不足や太りすぎなどがあげられます。
若者の場合、意外にもストレスによる逆流性食道炎はほとんどなく、いずれも不摂生が原因で発症していることが多いでしょう。
日頃の食生活改善や、投薬治療ですっきり解決
逆流性食道炎を改善するためにはまず、日頃の生活の見直しを行うことが大切です。
食べ過ぎ飲みすぎを避けて、腹部の圧迫環境を改善することはもちろん、胃酸が発生しやすい食べ物、飲み物を避けることも大切です。
また、腹部を圧迫しやすいポーズや大切を避けて、胃酸が逆流しにくいポーズをするように心がけましょう。
更に逆流性食道炎は、投薬治療を早めに開始することで、1~2週間前後で症状改善が可能です。
治療が遅れると、その分症状が悪化してしまい、治りにくくなるため注意が必要でしょう。
また、一度完治しても再発することも多いので、日頃の食生活に注意する生活は、しばらく止めることなく、出来るだけ続けるようにしましょう。