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【逆流性食道炎の症状】吐き気や胃痛

長く続く場合は……

日本でも最近患者数を増やしている逆流性食道炎ですが、まだまだ認知度が低く自分が逆流性食道炎だと認識できていない人も多いものです。
日本では最近になって話題となっていますが、決して新しい病気というわけではなく古くから欧米では患者数の多い病気です。

最近の日本人の食生活の欧米化したことで、日本でも患者者を増やしているのです。
逆流性食道炎の症状は人によって様々ですが、胸焼けや呑酸が多い症状であるために単なる食べ過ぎや胃もたれと自己判断して解決してしまう人も多くいます。
症状が一時的なものであれば、胃もたれや食べ過ぎであることと考えられますが、長く続く場合には逆流性食道炎である可能性が高いです。

逆流性食道炎は長く放っておいても症状は緩和しないですし逆に他の重度な病気を引き起こす原因にもなります。
ですから、該当する症状がある場合には必ず医師に診てもらい的確な治療をする必要があります。

逆流性食道炎と吐き気や胃痛

逆流性食道炎の主な症状というと胸焼けや胃液の逆流があります。
それ以外にも最近は咳が続くと実は逆流性食道炎だという事例も増え注目されるようになっています。
他にも、口臭や痰が絡みやすいといった症状もありますし、実は胃の痛みや吐き気も逆流性食道炎の症状としてあります。

一般的に呑酸といわれる胃酸が口の辺りまで逆流する症状が有名であるためにただ単なる吐き気は逆流性食道炎とは異なると判断されがちです。
空腹時の胃痛や吐き気も逆流性食道炎の症状として感じる人もいますから、長くこの症状が続く場合には病院んで診察をしてもらい適切な処置を受けることが大切です。
慢性胃炎や急性胃炎であっても処置が必要ですし同じように逆流性食道炎も投薬治療が必要です。

一時的には市販の胃薬でも症状は緩和できますが、治療にはならないのです。
また、逆流性食道炎の原因に合った成分が含まれた胃薬を飲まなくては薬を飲んでも効果は得られません。
ですから医師の診察や検査は必要なのです。

【逆流性食道炎の症状】口臭がきつい

一過性のものではない

逆流性食道炎の症状というと、胸焼けや呑酸が有名ですが、それ以外にも口臭がきつくなるという場合があります。
これは、逆流性食道炎は胃酸が食道の炎症や潰瘍を引き起こすために起こるものです。
胸焼けや呑酸、咳や喉の違和感や声のかすれといった症状が続いた場合には、食べ過ぎや飲み過ぎ、食あたりのような一過性のものではなく逆流性食道炎であることが多いです。

逆流性食道炎は胃液が食道に逆流するために起こるもので、呑酸によって胃酸の匂いが口まで上がってきます。
この胃酸の匂いが酸っぱくて独特な香りでツンとした刺激臭であるために、かなり強烈な口臭となってしまいます。

この匂いは残念ながら胃から上がってくる匂いであるために歯磨きやマウスウォッシュ、ガムを噛んだりすることでの解消はできないのです。
そのため、口臭を消していくためには根本的な胃の調子の改善から行っていく必要があります。

口臭の原因

胃の匂いが原因で起こる口臭には、投薬治療などでの逆流性食道炎の治療も大切ですがストレスや生活習慣、消化不良といった胃の不調起こしやすくするものを解消していくことも大切です。
胃の不調が起こるのは胃への負担が重いことが原因です。

胃に負担のかかることとして、ストレス、睡眠不足、疲労、不規則な生活、喫煙や飲酒、脂っこい食生活といったものがあります。
これらが胃への負担を大きくしてキツい口臭となるのです。もちろん、逆流性食道炎を治療していかなければならないのですが、毎日の積み重ねで胃への負担が軽減されれば口臭の改善につながります。

このような対策は1日ですぐに治るものではないので、継続して生活習慣を改善していきます。
また、口臭が消えたからといって治療をやめていいわけでないです。
逆流性食道炎の根本的な治療を行うことも大切ですし、何よりも感覚が麻痺していて自覚症状がないだけで口臭がしていることもあります。

口臭はデリケートな問題ですから他者が口臭を感じていても本人には伝えられないものです。
ですから自分がしっかりと気をつけることが大切ですし、そのためには逆流性食道炎の完治を目指すことが理想なのです。

生活習慣の改善をしても口臭が改善されるまでには時間がかかってしまいます。
口臭がきついと仕事や日常生活で支障が出てしまう人も多いものです。
そこで、早めに改善する方法として、口臭対策のサプリメントを飲む方法があります。

口臭サプリメントは消臭成分が濃縮されているおかげで、胃の中で発生する悪臭の原因に直接働きかけることで消臭してくれる効果があります。
サプリメントは即効性があり便利ですが、根本的治療とはならないのできちんと治療や生活習慣の改善も並行して行っていかなければならないことを覚えておかなければらないことです。

【逆流性食道炎の症状】呑酸

食べ過ぎ飲み過ぎに気をつける

胃薬のパッケージで「胸焼け・呑酸に」という表記がされているものが多くあります。
胸焼けはその症状が分かりやすいですが、呑酸は知らない人も多いものです。
この呑酸とは「どんさん」と読み、食べ過ぎや飲み過ぎの際に起こる症状の一つとして有名であり、最近では逆流性食道炎の症状として有名です。

胸焼けと呑酸、逆流性食道炎はつながりのあるものです。
逆流性食道炎が原因となって呑酸や胸焼けを起こします。

呑酸は口の中に広がる酸っぱい液が胸や喉のところまで込み上げてくる症状です。
原因は胸焼けと同様に胃液の逆流ですが、胸焼けは逆流性食道炎以外の病気でも起こることがありますが、呑酸は逆流性食道炎以外の病気では見られないのが特徴です。

胸焼けと呑酸は同じような症状と思われがちですが、少し異なります。
胸焼けは胃液の逆流が原因で胸が焼けるような不快感が症状ですが、呑酸は食道が焼けて口の中に酸っぱい味と匂いが広がります。

胸焼けよりも少し位置が高く、喉や口内に症状を感じます。
他にも吐き気や嘔吐、胃液で炎症を起こして喉が痛んだり咳が出たり声がかすれたりもします。

呑酸の原因

呑酸の原因として、お腹にかかる圧が高く逆流しやすくなるというのがあります。
猫背やうつぶせ寝、服での締め付け、肥満はお腹に圧力がかかってしまい逆流しやすくなるのです。
そのため姿勢を正しくしたりダイエットや寝方の改善をしたりすれば症状の緩和につながります。

また、胃酸が出すぎると、食道まで上がってくるためこれも原因となります。
カフェインの過剰摂取や食生活の乱れ、ストレスでの自律神経の乱れが原因となるので生活習慣を整えることで症状が改善します。

このような日常生活で注意できることで改善することもありますが、症状が重いとなかなか改善せず投薬治療が必要なことがあります。
その際は、内科や胃腸科での診察、もしくは耳鼻咽喉科での診察がオススメです。

【逆流性食道炎の症状】咳が出る

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声帯のポリープの原因にも

逆流性食道炎というと、胸焼けや胃液の上昇が有名な症状ですが、それ以外にも気をつけるべき症状があります。
逆流性食道炎の患者の中には、咳が止まらなくなったり喘息のような症状が出たりすることがあるのです。

食道の上の方には肺へ通じる気管の入り口の喉頭があります。
寝転んでいる際に胃液が逆流すると、食道の上まで胃液が逆流してきて喉頭に触れてしまうことがあります。

胃液はたんぱく質を消化するために強い酸性を示す液体です。
胃液が使われる胃は粘膜で保護されているのですが食道や咽頭は粘膜での保護がされていないのです。

そのために、胃酸が逆流して咽頭に触れることで焼けて炎症を起こしてしまうのです。
咽頭が炎症を起こすと、慢性的な咳の原因や声帯のポリープ、喘息のような症状、声のかすれといったものの原因となるのです。

喘息と逆流性食道炎の見分け方

逆流性食道炎で咳が止まらないこともありますが、咳が続くだけでなく喘息のような症状が出ることがあります。
耳鼻咽喉科に通って薬を飲んで喘息の治療をしていてもなかなか治らないという人は逆流性食道炎の可能性がありますから内視鏡検査をして確認をして原因を探ることが大切です。

逆流性食道炎が喘息のような症状になる原因はまだ正確には解明されていないのです。
咽頭まで胃液が逆流をすることで気管に吸い込まれて粘膜を刺激することが原因とする説と、食道内に逆流した胃液が知覚神経を刺激して気管や気管支の神経にも伝わることでけいれん性収縮を起こすことが原因とする説とがあります。

このような症状が続いた場合、喘息ではなく逆流性食道炎の可能性もありますし、それ以外にも結核や食道がん、咽頭がん、といった病気の可能性もあります。
継続して咳や声のかすれといった症状が治らない場合には、しっかりと検査を行ってその原因を突き止め適切な治療を受ける必要があります。
特に、咳以外にも胸やけや呑酸といった逆流性食道炎に多く見られる症状を併発している場合には喘息ではなく逆流性食道炎の可能性が高いです。

ただの食べ過ぎや飲み過ぎ、胃もたれと安易な自己判断をせずに症状を感じたら医師に相談が大切です。
日本では逆流性食道炎の患者数が近年急増したため、医師もすぐに喘息と逆流性食道炎との見極めができないことがあります。
喘息で通院してもなかなか症状が改善しない場合には内科や胃腸科で内視鏡検査を受けてみたり、セカンドオピニオンとして別の耳鼻咽喉科に通って様子を見ることが必要です。

一箇所への通院で逆流性食道炎と咳の治療とを行えることもありますが、場合によっては内科や消化器科と耳鼻咽喉科へと別々の医院への通院が必要なこともあります。
複数の医院に通うのは時間も手間もかかるため面倒に感じますが逆流性食道炎はしっかり治療を行わないとガンのような恐ろしい病気を引き起こす原因となります。
上手に通院できるように医師に相談をしたり両方の処置を行える医院を探したりといった工夫をして通院を続けることが大切です。

【逆流性食道炎の症状】胸やけがする

胃酸が原因

胸焼けというと、食べ過ぎや飲み過ぎの際に起こる症状と思われがちですが、最近では日本でも多く患者数を増やしている逆流性食道炎の人に起こる症状としてよく言われるようになっています。
胸焼けというは、名前の通り胸のあたりが焼けるよう感覚や痛みが主な症状で具体的な場所としては胸骨の後ろのあたりに症状を感じます。
症状は胃酸が食道に逆流することが原因で起こります。

胃酸はたんぱく質といった食べ物を消化するために強い酸性を示す液体です。
そのために、胃酸が逆流することで胃や食道が炎症を起こす胃食道逆流症や、逆流性食道炎を起こしたり、逆流は起きるけれども炎症はない非びらん性胃食道逆流症を起こしたりします。
胃の内側は粘膜でガードされて胃酸で傷つかないようになっていますが、食道はこのような粘膜のガードがないために胃酸が逆流するとその強酸性の性質ゆえに焼けてしまうのです。

胃酸の逆流の原因と対策

胃酸が逆流する原因には、食道と胃をつなぐ下部食道括約筋と言う筋肉の働きの低下が原因にあります。
この筋肉が胃酸の逆流を防ぐ弁の働きをしています。
この弁の仕組みがとても優秀で、食事の際や飲み物を飲んだりする際には開き、それ以外の場面では胃酸が逆流を防ぐために弁が蓋の役割となるようしっかり閉じるようになっています。

この弁となる下部食道括約筋が緩くなると弁がうまく閉じなくなってしまい胃酸の逆流を起こすのです。
食生活の乱れや肥満、加齢、姿勢の悪さが原因となり下部食道括約筋の働きは悪くなるのです。
そこで、食生活の改善や姿勢の改善をすることで、胸焼けを抑えることができます。

まずは、胸焼けを起こしやすい食べ物や飲み物を減らすことです。
揚げ物や脂の多い高脂肪食、炭水化物、香辛料やアルコール、コーヒーといったものは、食道の働きを抑えるために下部食道括約筋の働きが衰えてしまうの原因となります。
そこで、食事の際には摂取の量に注意をし控えめにする方が良いです。

そして、消化の負担を減らすためにもよく噛んで腹八分の食事を心がけることが効果的です。
このような食事の内容を改善すると下部食道括約筋の緩みが治るだけでなく中性脂肪を減らしたり高血圧を改善したりといった生活習慣病の改善にもつながります。
逆流性食道炎の人には肥満の人も多いですからぜひ食生活を改善して一気に肥満と逆流性食道炎が解消することをはとても嬉しいことです。

また、猫背や前かがみのように姿勢が悪くなると胃が圧迫されて胃酸の逆流が起きやすくなります。
このような日頃の心がけで解消できない場合には、医師に相談して自分にあった胃薬を服用して症状を抑えることが大切です。