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  3. 【逆流性食道炎の症状】胸やけがする

胃酸が原因

胸焼けというと、食べ過ぎや飲み過ぎの際に起こる症状と思われがちですが、最近では日本でも多く患者数を増やしている逆流性食道炎の人に起こる症状としてよく言われるようになっています。
胸焼けというは、名前の通り胸のあたりが焼けるよう感覚や痛みが主な症状で具体的な場所としては胸骨の後ろのあたりに症状を感じます。
症状は胃酸が食道に逆流することが原因で起こります。

胃酸はたんぱく質といった食べ物を消化するために強い酸性を示す液体です。
そのために、胃酸が逆流することで胃や食道が炎症を起こす胃食道逆流症や、逆流性食道炎を起こしたり、逆流は起きるけれども炎症はない非びらん性胃食道逆流症を起こしたりします。
胃の内側は粘膜でガードされて胃酸で傷つかないようになっていますが、食道はこのような粘膜のガードがないために胃酸が逆流するとその強酸性の性質ゆえに焼けてしまうのです。

胃酸の逆流の原因と対策

胃酸が逆流する原因には、食道と胃をつなぐ下部食道括約筋と言う筋肉の働きの低下が原因にあります。
この筋肉が胃酸の逆流を防ぐ弁の働きをしています。
この弁の仕組みがとても優秀で、食事の際や飲み物を飲んだりする際には開き、それ以外の場面では胃酸が逆流を防ぐために弁が蓋の役割となるようしっかり閉じるようになっています。

この弁となる下部食道括約筋が緩くなると弁がうまく閉じなくなってしまい胃酸の逆流を起こすのです。
食生活の乱れや肥満、加齢、姿勢の悪さが原因となり下部食道括約筋の働きは悪くなるのです。
そこで、食生活の改善や姿勢の改善をすることで、胸焼けを抑えることができます。

まずは、胸焼けを起こしやすい食べ物や飲み物を減らすことです。
揚げ物や脂の多い高脂肪食、炭水化物、香辛料やアルコール、コーヒーといったものは、食道の働きを抑えるために下部食道括約筋の働きが衰えてしまうの原因となります。
そこで、食事の際には摂取の量に注意をし控えめにする方が良いです。

そして、消化の負担を減らすためにもよく噛んで腹八分の食事を心がけることが効果的です。
このような食事の内容を改善すると下部食道括約筋の緩みが治るだけでなく中性脂肪を減らしたり高血圧を改善したりといった生活習慣病の改善にもつながります。
逆流性食道炎の人には肥満の人も多いですからぜひ食生活を改善して一気に肥満と逆流性食道炎が解消することをはとても嬉しいことです。

また、猫背や前かがみのように姿勢が悪くなると胃が圧迫されて胃酸の逆流が起きやすくなります。
このような日頃の心がけで解消できない場合には、医師に相談して自分にあった胃薬を服用して症状を抑えることが大切です。